生まれ育ちや、出会い、建築予定地が持つストーリー、周辺環境。そしてそこで育った木や、そこで作られた和紙や土を使い、日当たりや風通し、見える景色といった外との応答を活かした家づくり。それが住まい手の個性が生きた家づくりになっていくと考えます。どこからやってきたのかわからないモノを選ぶのではなく、家族のこれまでを丁寧に紐解き、これからの暮らしの物語を紡ぐこと。間取りを決めたり、設備を選ぶことも大切な要素ですが、今は小さなお子さんが大きくなって親になったその後のことまで考えることが楽しくなる素敵なタイミング。それが家づくりの瞬間なのです。家族の素敵な物語を紡ぐことは家族の幸せを描くことです。始めましょう、幸せな家づくり。
たとえば山の木。育てる人、手入れする人、伐る人、製材する人、、届けてくれる人がいます。顔が見える材料を、職人が手をかけて家の一部になっていく。「ここちいい家づくり」とは人の顔や手仕事が伝わる家づくりです。
町なみがあり、家なみがあり、家があるように家は孤立した存在ではありません。家族がいて、学校や職場があって、町との関わりがあり、人も孤立した存在ではありません。私たちは人と人、家と家が「ここちいい関係づくり」につながる家づくりのお手伝いをしたいと考えます。
昭和39年の創業以来、工務店の三代目として、「今」求められる「町の工務店のあるべき姿」を考えたときに思い浮かんだ3つのキーワード。「地域」「文化」「未来」。
町の人と関わり、町で商売する人と関わり、町の子供の成長に関わり、就職の支援に関わり、町の未来をつくる仲間と関わり、リタイア後の町での暮らしのデザインに関わりたいと思っています。
人と人、世代と世代を、地域の中で文化的につなぐ場所づくり。そんな「町の工務店」としての活動にもご注目いただければと思います。
そして家づくりへのこだわりを一言で言うなら「性能とデザインの両立」です。
「高耐震」「高断熱・高気密」「高耐久」「高メンテナンス性」「高デザイン性」を高い次元で叶えた家は長く世代を超えて愛着を持って暮らすことができる普遍性のある家になります。
そういう家を作り続けていきたいと思っています。
町角にお庭から品よく美しい佇まいの家が増えれば、町なみは美しくなっていきます。
本業の新築・リフォーム・リノベーションを通して町なみを美しくするお手伝いをしたいと思います。